美容師伊藤知子[昭和30年代モノクロ写真]

1960年代、東京の美容師達の青春

私の美容師免許証

このカテゴリは私が東京で美容師になるまでの昭和ノスタルジーな1960年代当時のモノクロ写真を掲載していきますが、その前にまずは私の美容師免許証写真を紹介!

私の美容師免許(※書き換えバージョン)

私は東京で美容師インターンしましたが茨城県の免許。実はそこには深い訳が・・・

私の美容師免許取得証明書
試験に合格したのは昭和38年、登録は1年遅れて昭和39年、書き換えが昭和44年

 さて、上記は私「管理美容師:伊藤知子」の美容師免許証明書です。

尚、上記美容師免許証明書では「昭和44年」となっていますが、

実はこの美容師免許証明書は、私の婚姻後の記載事項変更届けで新しく書き換えされたバージョンですので日付が新しくなっています。

なので、私が実際に美容師試験に合格したのは昭和38年春、そして、

美容師登録申請は1年遅れの昭和39年の春と言うのが実際のところです。

 そして、以下が上記証明書の裏面です。

茨城県知事印と共に裏書きがされています。

「登録年月は昭和39年1月16日」「婚姻により書き換え」との但し書きと共に、

当時の茨城県知事印が押されています。

美容師免許証「裏書き」

茨城県知事による裏書き

 美容師免許試験に合格した後で美容師登録申請が必要

 美容師免許試験に合格したら、後はもう筆記試験も実技試験もありません。

1か月後に美容師免許試験合格通知が届きます。

ではもうその通知書を手にすれば美容師なのか、というとそうではないんですね。

いや、美容師免許試験にさえ合格したなら後はもう何も難しい事は無いんですが、

その合格通知書を持って今度は「美容師登録申請」手続きをしないといけないんです。

 先にも記しましたが、もう合格してるので書類手続きだけで試験などはありませんが、

その合格証明書を持ってまたわざわざ役所へ申請に行かないといけない。

つまり、試験に行く1回だけでは済まないんですね。

当時「美容師登録申請」が1年遅れた私とインターン友達

それで、当時昭和38年春に茨城の会場で美容師試験に合格した私と友達でしたが、

今ほど様々な情報を得易い時代でも無く、忙しい上に「合格通知だけでもう美容師になれたもの」との錯誤から、私とインターン友達は昭和38年春に茨城県の試験会場で美容師免許試験に合格したにもかかわらず、

実際に美容師登録申請を行ったのは、なんとそれから1年後の昭和39年春という事になりました(じゃあ昭和38年春から昭和39年春までは潜りで美容師をしていたのかというとそうではなく、単に私はシャンプーとアシスタントしかやらせてもらえず、友達に至っては店にすら出させてもらえない裏方に処せられていましたのでご心配なく)。

 

尚、当時私とインターン友達が美容師試験に合格した昭和38年当時は、

美容師免許の管轄はこの様に各都道府県でしたが、

2021年現在は厚生労働省の管轄となっています。

しかしながら、現在も当時と同じく、美容師免許の国家試験に合格しただけでは美容師としてお金を取る事は出来ず、やはり美容師試験合格書を持って美容師登録申請を行わないといけない様です。

その様に厚生労働省のウェブサイトに明記されています。

 なので、現在も美容師試験には合格しているけれど、

まだ美容師登録申請を行っていない、という人結構いるんじゃないかと思いますね。

 

 さて、昭和37年当時東京で美容師のインターン(※2021年現在、インターン制度はありません)をしていた私と友達ですが、

東京都内で美容師免許試験を受けず、何故わざわざ茨城県に出向いて美容師免許試験を受けたのか。そこにはもちろん理由があります。

それはインターン中、私とインターン仲間のかっちゃん(仮名)の二人のストレスが限界に達していたからなのです。

え?ストレスが限界で何故東京ではなくわざわざ遠い茨城で?

実は今と昔では少々システムが違っていたんですね。

 

その前に。

茨城で試験を受けた事とは直接の関係はありませんが、

そもそも私は美容師にはなりたくなかったんです。しかも全くと言っていい程。

でも、自分の意思とは無関係に美容師を目指す事になった。

その理由は・・・